フェアリーフェスタ 2013年9月と学芸員による作品解説 [民芸・芸術]
9月21日(土)
三連休初日の宇都宮は
昨日よりは少し蒸し暑く感じましたが
お出かけ日和の秋晴れとなりました
今日はオリオンスクエアで
フェアリーフェスタ
~妖精のまち うつのみや~ を楽しもう
が行われていましたよ
会場には
アクセサリーや布小物、エコぞうり、
レザークラフト、陶器など
かわいい手づくり雑貨が並び
おいしいパン屋さんやコーヒー屋さんもありました
猫さんのポーチが売っていたので
買ってきました
ステージでは
楽器の演奏やコーラス、
キッズミュージカルが行われていましたよ
そして、うつのみや妖精ミュージアムの
アートサロンでは14時から、
学芸員さんによる作品解説がありました
今日のテーマは
チャールズ・キングスレイ著
「水の子 -陸の子のためのおとぎばなし-」
の挿絵について。
と、その前に
妖精画はなぜ水彩画で描かれていることが多いのか
というお話もしてくださいましたよ
18世紀にイギリスでグリセリン(保湿剤)入りの
近代的な水彩絵の具が登場したことが
大きな要因だったそうです。
この水彩絵の具について
画材店が技法書を出版し
どんどん広まっていったんですって。
このことで
ミュージアム内にも作品がある
アメリア・ジェイン・マレーのように
絵を描くことが紳士や淑女のたしなみとなり
専門的だった絵画がアマチュアリズムとして
広がっていくことになったのだそうです。
そして18世紀後半の英国に始まる概念である
「ピクチャレス」に受け継がれ
更に19世紀には
アクアリウムやウォーディアンケースなど
観察や記録をする博物学や地質学が
娯楽として浸透していったのだそうですよ。
19世紀末にはこんな人も登場しますね。
緻密な動植物の水彩画を描いていたといえば
ピーターラビットの作者
ビアトリクス・ポターです。
さてさて、話は戻りまして
「水の子」というお話ですが
ヴィクトリア女王の時代の
子供たちの生き方が描かれており
児童文学のさきがけとなった作品だそうです
煙突掃除屋さんの少年トムが主人公で
川に落ち「水の子」になってしまうお話で
水の妖精が出てきます。
挿絵の中で水の妖精は
6本足の生物として描かれているようですよ。
そして水の子は
10cmくらいの子供として描かれるそうです。
ミュージアムに現在展示されている
「水の子」は3冊あります。
その挿絵画家は
ウォーウィック・ゴーブル
ジェシー・ウィルコックス・スミス
エドワード・リンリー・サンボーン の3人です
ウォーウィック・ゴーブルは
挿絵の黄金時代に活躍した英国の挿絵画家です。
ジェシー・ウィルコックス・スミスは
アメリカのイラストレーター。
エドワード・リンリー・サンボーンは
イギリスの風刺漫画雑誌「パンチ」の
諷刺画家だったそうですよ。
アートサロンに入ってすぐの右側に展示されていますので
ぜひご覧なってみてください
そして、ライブラリーコーナーにも
「水の子」が置いてあるので
そちらではお話を読むことができます。
10月上旬にはアートサロン内の展示替えもあり
チャップブック(豆本)が展示されるそうですよ
9月21日 お会いできた猫さん 6匹
窓際の 白猫さん
くつろぐ 白黒猫さんときじ猫さん2匹
おばあちゃんとわんちゃんと散歩する 黒猫さん
小路を急ぐ きじ白猫さん
猫の子
~今日のルルルくん~
カーテンの後ろに隠れていました
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