カン蛙のガーゴイル ~松が峰教会~ [人気記事]
9月20日(金)
今日も宇都宮は
すっきりとした秋晴れとなりました
今夜も月が綺麗ですね。
十六夜(いざよい)の月です
秋はからっと澄んでいて昼も夜も空が綺麗です
さて、明日9月21日は
岩手県出身の詩人、童話作家である
宮沢賢治の没後80年にあたります。
「雨ニモマゲズ」や「風の又三郎」「銀河鉄道の夜」
「注文の多い料理店」など
たくさんの作品を残していますね
そんな宮沢賢治を
少しだけ身近に感じることが出来る場所が
宇都宮にもありますよ
「さわやかに 朝の祈りの鐘鳴れと ねがひて過ぎぬ 君が教会」
この短歌は、大正5(1916)年に宮沢賢治が
詠んだものだそうです。
そして、この歌の「君」というのは
当時盛岡天主公教会の神父であった
フランス人司祭の
アルマン・プジェ神父のことなんですって。
このプジェ神父は、その後
松が峰教会大聖堂が完成した1932年の
1年前である昭和6(1931)年に
松が峰教会の第3代主任司祭として着任しています。
日本文化に強い関心を寄せたプジェ神父と
宮沢賢治には深い親交があり
作品の中には二人の交友を物語るものが
多数残されているそうです。
このことにちなんで、松が峰教会には
この歌が掲げられ説明書きもあります。
そして、松が峰教会の向かって
左裏側のエレベーター塔には
カン蛙のガーゴイルがあるんですよ
宮沢賢治の童話には
「蛙のゴム靴」という
カンとブンとベンという3匹の
雲見をすることが好きな蛙たちが
仲良く暮らしているところから始まるお話があります
でも、カン蛙がゴム靴を手に入れて…
(続きは本を読んでみてくだいね。図書館にもありますよ)
このカン蛙がモチーフとなり
栗原敏明氏によって
松が峰教会のエレベーター塔に
大谷石の蛙の彫刻
ガーゴイル(雨どい)が作られています。
雲見をしている
大きな目の愛らしいカン蛙くんがいます。
ちゃんと長靴を履いていますよ
ロマネスク建築の聖堂にもよく合っていますね。
晴れた日のカン蛙くんもいいですが
雨の日にポタポタと口から雨粒が落ちてきて
ケロケロ鳴いていそうなカン蛙くんも
とても風情があっていいですよ
宮沢賢治の作品の中には
「猫の事務所」や「どんぐりと山猫」など猫のお話もあります。
そういえば「銀河鉄道の夜」のアニメ版では
登場人物が猫として描かれていますね
3連休初日の明日はお天気が良さそうです
カン蛙くんたちのように
雲見をしてみませんか?
9月20日 猫さんにはお会いできませんでした
教会で ごろんと寝転び 雲見して ゴム靴を履き 考える猫
~今日のルルルくんたち~
軒下に吊るしたススキに窓際からじゃれてました
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