ギャラリー絆和 ~宮原楓翠 うるしのうつわ展~ [民芸・芸術]
3月20日(祝)
今日は春分の日であたたかい1日となり
日が伸びたなぁと感じることのできる1日でした
お彼岸なのでお墓参りに行ってきた方も多いことでしょう。
ギャラリー絆和(はんな)さんでは
今日から 「宮原楓翠 うるしのうつわ展」 が始まりました
( 前回のギャラリー絆和については こちらへ )
ということで 仕事帰りに早速見学してきましたよ
宮原楓翠(ふうすい)さんは
宇都宮生まれの漆作家さんです。
石川県立輪島漆芸技術研究所をご卒業なされ
在学中の1995(平成7)年に
宇都宮市民芸術祭 市民芸術祭賞を
1997(平成9)年に 栃木県芸術祭美術展 準芸術祭賞
を受賞しています。
その他 伝統工芸新作展や日本伝統漆芸展、
日本伝統工芸展などでも多数入選を果たし
ご活躍なされています
宮原楓翠さんのお父様は宮原隆岳(りゅうがく)さんで
祖父は第1回伝統工芸士に選ばれ黄綬褒章受賞の
漆工芸家 宮原蘇山さんです。
展示初日でしたので宮原楓翠さんご本人がいらしていて
たくさんの貴重なお話を聞くことができました。
漆の色のお話や卵殻、そして乾漆などについて
わかりやすく教えていただけました。
漆のもともとの色はベージュ色に近い色だそうで
空気に触れると
透明な茶色に変わるんだそうです。
その透明な茶色の漆に顔料を加え
いろいろな色に変化させるのだそうですが
黒い色の場合は
黒い顔料を入れているわけではなく
鉄粉と化学反応させることで黒い色になるそうです。
そしてその後 雑物を除去し
黒い色が作れるんだそうですよ。
そして 漆は茶色の色素を含んでいるため
真っ白を出すのは難しく
白い色を表現する際は「卵殻」という方法を用いるそうです。
「卵殻」は うずらの卵の殻を使います。
うずらの卵の殻を酸で拭くと黒い模様が綺麗に落ちるものが
10個に1個の割合くらいであり
白い卵殻があらわれるのでそれを乾燥させ細かく砕いて
漆の上に丁寧に並べ貼り付けていくといった技法です。
卵の殻の小さな点々がとても素敵なデザインに大変身
とても 繊細で美しい模様になります。
そして 乾漆とは 麻や縄などをベースに
漆で何重にも重ね固めていく技法・作品のことです。
木をベースにしていないので
自由な形を作ることができるんだそうですよ。
持ち上げてみると見た目よりも軽い作品でした。
左奥の作品が麻がベースの乾漆です。
他にはピーナッツの形のような
縄がベースのベージュ色のかわいらしい
乾漆の作品もありましたよ。
そして
根来塗大椀の深い黒と朱色のバランスも
とても素敵です
器の他にもかわいらしい時計や茶筒などもありました。
築約80年の古民家 ギャラリー絆和さんにとても合った
素敵な空間が広がります。
4月1日(日)まで開催されていますので
ぜひご覧になってみてください
ギャラリー絆和
宇都宮市松が峰2-7-17 (あずき坂から少し入ったところです)
028-638-6123
催事期間のみ 11~17時半
3月20日 お会いできた猫さん 4匹
窓際の 白猫さん
車の脇を歩く 白茶猫さん
イスの上で日向ぼっこ ラララちゃん
風にあたる きじ孫くん
猫のうつわ
~今日のルルルくん~
帰宅時走ってきてお出迎えしてくれました
探偵団さん、今回も遊びにいらっしゃっていただいて、大変嬉しく思います。
そして、説明もそこまで理解してくれたのですね~~っと、関心です。
さすがですね。 またいつでも気軽にお寄りください。
うちは、いつも昼ごろ近所のネコヤンが庭を横切っていきます。おしりがプリプリしています。 次回は会えるといいですね。
by Galley HANNA (2012-03-24 23:51)
Galley HANNAさん、コメントありがとうございます。
宮原楓翠さんの貴重なお話を聞くことができ
とても楽しい時間を過ごすことができました。
またお邪魔させていただきますね。
おしりプリプリのネコヤンにもぜひお会いしたいです(=^ ..^=)
by ミャー (2012-03-25 23:35)